Xubuntu 9.04 Jaunty Jackalopeインストールメモ
インストールとセットアップ †
インストール †
- 普通にCD-Rからインストール
- IntrepidあたりからネットワークコンフィグはNetworkManagerがほぼ全部担当することになってるようだ。
- まずはアップデート
日本語レポジトリの追加 †
- http://www.ubuntulinux.jp/products/JA-Localized に書かれている指示に従った。
- コマンドを叩いて日本語版レポジトリの情報を追加する。
- アップデート
$ sudo apt-get upgrade
- [システム] - [言語サポート]で日本語パッケージを補完する。
- 日本語ローカライズパッケージをインストール
$ sudo aptitude install ubuntu-desktop-ja
- 日本語版セットアップヘルパから以下をインストール。
- gjiten
- thunderbird
- ttf-umefont
- flashplugin-installer
- xpdf-japanese
- poppler-data
- emacs-env-ja
- latex-env-ja
- latex-extra-ja
- ttf-ipafont
- ttf-ipamonafont
- lha-sjis
- adobereader-jpn
- adobereader-jpn-ipamonafont
- Xコアフォントをインストール
$ sudo aptitude install xfonts-ayu xfonts-shinonome
- Thunderbirdの日本語パッケージが、APT上ではインストール済みなのになぜか実体のファイルは消えていた。
再インストール。
$ sudo aptitude reinstall thunderbird-locale-ja
restricted関係 †
- restricted関係をまとめてインストール。
$ sudo aptitude install xubuntu-restricted-extras
日本語版セットアップヘルパには含まれなくなったのか。
日本語フォント環境セットアップ †
フォント周りをセットアップする。基本的なポリシーは、
- 文字化けが起こらないように
- 残念な東風フォントはあまり使いたくない
の2点。主にPostscript, DVI, PDFの日本語表示についての設定なのだと思う。
まずはフォント関係パッケージをインストールしておく。
$ sudo aptitude install cmap-adobe-japan1 gs-cjk-resource
具体的になんなのかはよく分からなかったりするが、備えあれば憂いなしということ。
次に、東風フォントよりもIPAモナフォントを優先するように設定する。 /etc/defoma/hints/ttf-ipamonafont.hintsを開き、Priorityの項を修正する。
begin /usr/share/fonts/truetype/ipamona/ipag-mona.ttf Family = IPAMonaGothic (中略) Priority = 60 (中略) end begin /usr/share/fonts/truetype/ipamona/ipam-mona.ttf Family = IPAMonaMincho (中略) Priority = 60 (中略) end
東風フォントのPriorityは50に設定されているので、これによってIPAモナフォントがより優先されるようになる。 以下のコマンドで設定を反映させる。
$ sudo defoma-font reregister-all ttf-ipamonafont.hints $ sudo update-vfontmap
ただ、上記の設定だけではフォントを見つけられないらしいので、
$ cd /usr/share/fonts/truetype $ sudo ln -s ttf-ipamonafont/ ipamona
として、シンボリックリンクを張っておく。 *1 (2009年11/04にバグフィックスがリリースされ、この作業はいらなくなったようだ)
さらに、LaTeXで奥村先生のクラスファイル(jsarticleとか)を使う場合、このページに書かれている作業が必要かもしれない。
参考:
- http://code.google.com/p/ogawa/wiki/UbuntuHowTo
- http://www10.atwiki.jp/shirayuu/pages/26.html
- https://wiki.ubuntulinux.jp/JapaneseLocalizedDerivative/LaTeXForJapanese
X関係の設定 †
- 「制限付きドライバ」のアプレットから、「NVIDIAの高性能グラフィックドライバ version 96」をインストール。
- せっかくインストールしたが、下記のデスクトップの描画が重すぎる問題を解消するために、オープンソースのnvドライバに変更。
- Capslockを封じたいが、、、ドライバがkbdからevdevに変わっているせいでどう設定すればいいのかよく分からん!
- いろいろ調べ、このページhttp://wiki.debian.org/XStrikeForce/InputHotplugGuide にぶつかった。
- /etc/default/console-setupをいじればいいようだ。
- あるいは、/etc/hal/fdi/policy/に設定ファイルを置いてもいいらしい。
- fdiファイルの書式が変更になったらしい。オプションは、"input.x11_options.XkbOptions"という項目で設定する。(以前は、"input.xkb.options"だった)例えば、
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <deviceinfo version="0.2"> <device> <match key="info.capabilities" contains="input.keys"> <merge key="input.x11_options.XkbOptions" type="string">ctrl:swapcaps</merge> </match> </device> </deviceinfo>
- /etc/default/console-setupよりも/etc/hal/fdi/policyの方が優先されるようだ。
- まあ、console-setupに書いておけばいいや。
- と、いうわけで、/etc/default/console-setupで、
XKBOPTIONS="ctrl:nocaps"
に変更。
- Compositeを無効化
Section "Extensions" Option "Composite" "Disable" EndSection
すると確かにTerminalの速度は速くなった。 が、デスクトップの速さは改善されず。 ログファイルで警告が出てたんで、xorg.confのAddARGBGLXVisualsの記述を削除。(nvidiaパッケージが自動で書いたやつ)
- 以下の設定をxorg.confに加え、Ctrl + Alt + BackspaceでXを再起動できるようにした。
Section "ServerFlags" Option "DontZap" "False" EndSection
オフィスソフト入れ替え †
- GNOMEオフィスソフトを削除。
$ sudo aptitude purge abiword gnumeric gnumeric-common gnumeric-doc xubuntu-desktop
- xubuntu-desktopはabiwordやgnumericを推奨パッケージとして指定しているので、 一緒に削除しないと依存関係が壊れることになる。 xubuntu-desktop自体はメタパッケージと言って、複数のパッケージをまとめてインストールするためだけのものなので、削除しても問題ない。
- http://ubuntuforums.org/showthread.php?t=237124
- OpenOffice.orgをインストール
$ sudo aptitude install openoffice.org openoffice.org-gtk
Xfce設定マネージャ †
- [キーボード]でショートカットキーを設定。
amixer set Master 5%+ -> <Super>Up amixer set Master 5%- -> <Super>Down xflock4 -> <Super>L
- [キーボード] - [レイアウト]で「システムデフォルトを使用する」にチェック。
- [外観]で、フォントのヒンティングを無効化。
- その他もろもろ
/etc/fstab †
Windowsパーティション(FAT32)は、下のようにUID=1000、fsckなしの設定に変更。
UUID=406C-8CCF /mnt/win vfat utf8,umask=007,gid=46,uid=1000 0 0
/boot/grub/menu.lst †
- timeoutを5秒に変更。
/etc/updatedb.conf †
updatedbが/mnt以下にマウントしているWindowsパーティションを検索しないように、PRUNEPATHに/mntを追加。
PRUNEPATHS="/tmp /var/spool /media /mnt"
/etc/cron.daily/apt †
aptが最大30分も待機するのが許せないので、171行目のRandomSleepを180に変更。
RandomSleep=180
bashrc設定 †
- 変更箇所だけ抜粋
# enable color support of ls and also add handy aliases if [ -x /usr/bin/dircolors ]; then eval "`TERM=xterm dircolors -b`" alias ls='ls --color=auto' #alias dir='dir --color=auto' #alias vdir='vdir --color=auto' alias grep='grep --color=auto' alias fgrep='fgrep --color=auto' alias egrep='egrep --color=auto' fi # some more ls aliases alias ll='ls -lh' alias ta='ta -i' alias go='exo-open' alias rm='rm -i' alias mv='mv -i' alias cp='cp -i'
~/.config/Terminal/terminalrc †
- 変更箇所だけ抜粋
ColorForeground=#000000000000 ColorBackground=#ffffffffffff ColorCursor=#000000000000 FontName=Monospace 10 MiscDefaultGeometry=120x24 ShortcutsNoMenukey=TRUE ShortcutsNoMnemonics=TRUE BindingBackspace=TERMINAL_ERASE_BINDING_ASCII_DELETE
- 人によって違うだろうが、自分は端末は白地が好み。
- BindingBackspaceを設定しておかないと、なぜかscreen(byobu)を起動した状態でバックスペースが効かないという問題に遭遇した。
~/.config/user-dirs.dirs †
- このファイルには「デスクトップ」などに該当するディレクトリ名を記述する。
- 日本語ディレクトリは許せないので変更。
XDG_DESKTOP_DIR="$HOME/desktop" XDG_DOWNLOAD_DIR="$HOME/dl" XDG_TEMPLATES_DIR="$HOME/" XDG_PUBLICSHARE_DIR="$HOME/" XDG_DOCUMENTS_DIR="$HOME/" XDG_MUSIC_DIR="$HOME/" XDG_PICTURES_DIR="$HOME/" XDG_VIDEOS_DIR="$HOME/"
Emacs †
- .emacs設定
- 追加モード
$ sudo aptitude install php-mode css-mode
- お好みでpukiwiki-modeなども。その場合はまずtDiaryモードをインストール。
$ sudo aptitude install tdiary-mode
Firefoxアドオン †
asfbin †
- wmvファイル結合に重宝していたasfbin(配布元: http://www.radioactivepages.com/ )。 いつの間にかLinux版が出ていたので試した。
- 必要なライブラリをインストール
$ sudo aptitude install libstdc++5
- 使ってみたが、結合後の動画ファイルは音声にノイズがのってしまっていた。
- これまでどおり、Win版をWine経由で使うことにする。
numlockx †
- 起動時にNumLockをONにするためにnumlockxをインストール。
$ sudo aptitude install numlockx
- パッケージにX用のセッションスクリプトも含まれているので、これだけでOK。
ビープ音無効化 †
- ビープ音を無効化するために、/etc/modprobe.d/pcspkr.confというファイルを作成。
- 内容は
blacklist pcspkr
- https://forums.ubuntulinux.jp/viewtopic.php?id=4649 によれば、modprobeの追加設定は/etc/modprobe.dディレクトリに*.confファイルの形で記述するのがよいらしい。
スクリーンセイバー †
- スクリーンセイバーのテーマを追加。
$ sudo aptitude install xscreensaver-data-extra
どうやらgnome-screensaverはxscreensaverとスクリーンセイバーのテーマデータを共有しているようだ。 - 各種スクリーンセイバーテーマのメタデータは
/usr/share/applications/screensavers
ディレクトリに.desktopファイルの形である。 - スクリーンセイバーの表示を行うプログラムは
/usr/lib/xscreensaver/
ディレクトリに格納されている。
いろいろパッケージをインストール †
- 開発パッケージ
$ sudo aptitude install manpages-dev build-essential
- TeX拡張
$ sudo aptitude install texlive-latex-extra
- ドローツールInkscape
$ sudo aptitude install inkscape
- VLCメディアプレーヤ・Comix漫画ビューワ
$ sudo aptitude install vlc comix
- Wine
$ sudo aptitude install wine
問題点 †
デスクトップの描画が重すぎる。 †
- 壁紙のせいかと思ったが、そうでもない。
- なんか知らないけど[設定マネージャ]-[ウィンドウマネージャ(詳細)]から合成処理を有効にしたらむしろ速くなった。なんぞ。が、自分は合成処理はあまり好きではない。
- Compositeを無効化しても改善されず。
- /etc/profileに
export XLIB_SKIP_ARGB_VISUALS=1
を書いてみたが、変化なし。 - topを見ながらTerminalのウィンドウを上下に振ってみた。Firefoxを全画面化した上で振ると、 XorgのCPU使用量が25%くらいになる。 一方、デスクトップの上で振ると余裕で99%まで達し、下手するとtopの更新すらままならない。
- Xfce4設定マネージャも再描画が遅い。
似たような原因か?そうでもなさそうだ。 - Xのグラフィクスドライバをオープンソースのnvに変えたらデスクトップのもたつきは解消された。 やはりドライバ依存のバグらしい。プロプライエタリドライバのバグなので余計タチが悪い。
- 自分の持っているチップ(GeForce4 Ti 4200 AGP 8x)ではオープンソースドライバでEXAアクセラレーションもGLXモジュールも使えない。
- しかし、体感速度的に問題なさそうだし、OpenGLを使った3D処理も使う気がしないので、ま、いいか。
コマンドショートカットでCtrlが使えない †
- xfceのコマンドショートカットがCtrlを認識しないせいでショートカットの設定ができない。 xfwmのショートカットではCtrlは使えている(Ctrl + Alt + dとか)が、コマンドショートカット(Ctrl + Alt + Delete)は使えない。
- 恐ろしいことに、ctrl:nocapsやctrl:swapcapsをconsole-setupで有効にしてはじめて発生するバグのようだ。
- レポートしておいた。https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+source/xfce4/+bug/384170
Emacsのスタートページがウザい †
- HardyのEmacsでは起動直後の*GNU Emacs*バッファはキーを触ると直ちに消えたが、Jauntyのやつは残りつづける。
(setq inhibit-startup-screen t)
としておけばいいらしい。なるほど。
再起動の度にスピーカがミュートになる †
- 表題のとおり。ログアウト・再ログインでは維持されるが、再起動すると必ずスピーカがミュートになる。
- 次のようなスクリプトを作り、Xfceセッションで自動起動させることで解決。
#!/bin/sh MIX=/usr/bin/amixer SLEEP=/bin/sleep $SLEEP 15 $MIX set Master on $MIX set Master 50%
sleepを入れないとうまく動かなかった。
その他、気づいた点 †
- 以前はミキサーアプレットがコンスタントにCPUを食っていたけど、改善されたっぽい。機能も強化されてる。
- 最初、音が出なかったが、ミキサーアプレットをてきとーにいじってミュートを無効化したらちゃんと音が出た。アプレットから音量調整も可能。
- NetworkManagerの設定ファイルとか、気になるなあ。
update-apt-xapian-index †
update-apt-xapian-indexというプロセスがcron.weeklyで毎週走る。 気になったので調べてみた。
このプログラムはapt-xapian-indexというパッケージに含まれている。 xapianというのはサーチエンジンの一種らしく、 apt-xapian-indexはAPTのパッケージデータベースのxapian向けインデクスを構築するプログラムらしい。 このへんのインデクスはSynapticや「追加と削除」でのパッケージ検索に使われるとか。 この機能が必要ないのなら/etc/cron.weekly中のスクリプトをどこか別の場所に移動してしまえばいい。
どうもバグがあるようで、環境によってはupdate-apt-xapian-indexが膨大なリソースを長時間に渡って占有するらしい。 まあ、なくてもそれほど困るようなものでもないだろう。
参考:
- https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+source/apt-xapian-index/+bug/363695
- http://ohioloco.ubuntuforums.org/showthread.php?p=6935368
- http://reformedmusings.wordpress.com/2009/06/05/fixing-update-apt-xapian-in-ubuntu-9-04-jaunty/
気になるバグ †
dvipdfmxが使えない (解決済) †
- https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+source/dvipdfmx/+bug/372217
- dvipdfmx does not work on 9.04 (It killed by GCC Stack Smashing Protector)
- dvipdfmxが全く使えない件
- 2009/06/19 バグフィックスがリリースされました。
Xubuntuのログイン後の待ち時間が異常に長い †
- https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+bug/368602
- Display issues and Slowness with Xubuntu 9.04
- https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+source/xfce4-session/+bug/363664
- xfce4-settings-helper is slow on startup
- ログイン直後に立ち上がるxfce4-settings-helperの仕事が遅いせいで、ログイン後に操作可能になるまで時間がかかるというもの。
- キーボード設定を「デフォルトの設定を使う」にすればとりあえず防げるらしい。
xfce4-terminalの再描画が遅い †
- https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+source/xfwm4/+bug/367455
- xfce4-terminalの再描画が遅く、リフレッシュやリサイズでXorgのCPU%がハネあがる。
- workaroundとして、XのCompositingを無効化すればいいらしい。
xfdesktopが起動しつづける †
- https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+source/xfdesktop4/+bug/329616
- Multiple instances of xfdesktop started simultaneously
- タイトルのとおり。かなり深刻で、これが発生するとデスクトップ環境が使い物にならない。
- workaroundも効果があったりなかったり。
Xorgが遅すぎる †
- https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+source/xorg/+bug/334066
- xorg is terribly slow after Intrepid -> Jaunty upgrade
- Xorgが平常時20-30%、操作時80%ものCPUを食い、めちゃくちゃ遅い。
- https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+source/mesa/+bug/347569 のduplicateらしい。 もうFix Releasedか。
デスクトップアイコンの表示がバグる †
- https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+source/xubuntu-meta/+bug/350113
- (jaunty) Moving windows over desktop icons creates artifacts
- デスクトップアイコンの上でウィンドウを動かすと表示がバグるというもの。