Xubuntu Lucid Lynxインストールメモ
- 初期パッケージセットアップ
- Xの設定
- オフィスソフト入れ替え
- Emacs
- Firefoxアドオン
- Xfce4設定マネージャ
- その他のパッケージ
- apt-xapian-indexを削除
- その他の設定ファイル
- 野良(?)パッケージのインストール
- Wacom Bamboo Pen and Touch (CTH-460)を使う
- 不具合とか、ちょっとした発見とか
- Firefoxがオフラインモードで起動する
- Wanderlustでメッセージ開くことができない
- EmacsでTakaoフォントを使うとフレーム幅がやたらでかい
- LaTeXインストールパッケージの依存関係が不完全
- iBusの通知領域アイコンが日本語入力を有効にしても変化しない。
- anacronがちゃんと起動する
- xscreensaverで、OpenGLを使ったものを表示すると画面ロック解除のためのウィンドウが見えない
- LaTeXが、なんか使えない
- PostScriptで文字化け
- fglrxドライバでカーネルアップデート時にDRIが無効化する
- NetworkManagerからPPPoEで接続すると特定のサイトで応答が帰ってこない
初期パッケージセットアップ †
- ソフトウェアソースをデフォルトの日本ミラーからよそのサイトに変更。
- アップデートマネージャより120個くらいアップデート。
- ここを参考に、
日本語レポジトリを追加。
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add - wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add - sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/lucid.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list sudo aptitude update sudo aptitude safe-upgrade
- 言語サポートを起動して、追加パッケージがないかチェック。
- OpenOffice.orgインストール後にいくつか追加パッケージがあったのでインストール。
- 日本語版Remixパッケージをインストール
$ sudo aptitude install ubuntu-desktop-ja
- 日本語版セットアップマネージャから以下をインストール
- lv
- flashplugin-installer
- lha-sjis
- adobereader-jpn
- adobereader-jpn-ipamonafont
Xの設定 †
ハードウェアドライバをインストール †
- "ハードウェアドライバ"からFGLRXドライバをインストール。
/etc/X11/xorg.conf †
Section "Screen" Identifier "Default Screen" DefaultDepth 24 SubSection "Display" Modes "1360x768" EndSubSection EndSection Section "Module" Load "glx" EndSection Section "Device" Identifier "Default Device" Driver "fglrx" EndSection
使っているディスプレイの解像度が1360x768という変則的なものなので、 上記のように明示的に設定してやる必要がある。
~/.xprofile †
setxkbmap -option ctrl:nocaps setxkbmap -option terminate:ctrl_alt_bksp
CapsLockをControlに変化させる設定と、Ctrl + Alt + BackspaceでXを再起動する設定を施した。
オフィスソフト入れ替え †
- GNOMEオフィスを削除
$ sudo aptitude purge gnumeric gnumeric-common gnumeric-doc abiword abiword-common xubuntu-desktop
- OpenOffice.orgをインストール
$ sudo aptitude install openoffice.org openoffice.org-gtk
Emacs †
- Emacsと関連パッケージをインストール
$ sudo aptitude install emacs anthy-el emacs-goodies-el elscreen wl mhc
- デフォルトではどうもEmacs上でTakaoゴシックがうまく使えない…。当面、VLゴシックを使う。
$ sudo aptitude install ttf-vlgothic
- Takaoゴシックがうまく使えないバグへの対応はこちらを参照。
Wanderlust †
- Wanderlust用にパッケージをインストール
$ sudo aptitude install gnutls-bin x-face-el
MHC †
休日データをホームディレクトリへコピー。
$ cp - /usr/share/doc/mhc/examples/DOT.schedule.sample.jp ~/.schedule
Firefoxアドオン †
Keysnailプラグイン †
Greasemonkeyスクリプト †
Xfce4設定マネージャ †
Removable Drives and Media †
- 自動でファイルマネージャ開いたりする挙動をやめさせる。
キーボード †
- 以下のキーバインドを登録
amixer Set Master 5%+ -> <Super>Up amixer Set Master 5%- -> <Super>Down xflock4 -> <Control><Alt>L xfce4-terminal -x byobu -> <Super>b emacs -> <Super>e firefox -> <Super>f
その他のパッケージ †
- コーデックなど
$ sudo aptitude install xubuntu-restricted-extras
- Wine
$ sudo aptitude install wine1.2
- Inkscape (グラフィクスドローソフト)
$ sudo aptitude install inkscape
- Comix (漫画ビューワ)
$ sudo aptitude install comix
- numlockx (起動時にNumLockを有効にする)
$ sudo aptitude install numlockx
- 開発パッケージ
$ sudo aptitude install build-essential
apt-xapian-indexを削除 †
$ sudo aptitude purge apt-xapian-index
このパッケージについてはJauntyメモを参照。
その他の設定ファイル †
/etc/updatedb.conf †
PRUNEPATHに/mntを追加。
/etc/default/grub †
GRUB_TIMEOUT=5
に変更し、
$ sudo update-grub
/etc/cron.daily/apt †
RandomSleep変数を1800から180へ変更。
~/.config/Terminal/terminalrc †
デフォルトからの差分は以下のような感じ。
MiscDefaultGeometry=144x25 ColorForeground=#000000000000 ColorBackground=#ffffffffffff ColorCursor=#000000000000 ShortcutsNoMnemonics=TRUE BindingBackspace=TERMINAL_ERASE_BINDING_ASCII_DELETE
~/.config/user-dirs.dirs †
日本語ディレクトリは論外。音楽とか聞かねぇ。
XDG_DESKTOP_DIR="$HOME/desktop" XDG_DOWNLOAD_DIR="$HOME/dl" XDG_TEMPLATES_DIR="$HOME/" XDG_PUBLICSHARE_DIR="$HOME/" XDG_DOCUMENTS_DIR="$HOME/" XDG_MUSIC_DIR="$HOME/" XDG_PICTURES_DIR="$HOME/" XDG_VIDEOS_DIR="$HOME/"
~/.screenrc †
Emacs風味にする
escape ^z^z bind 2 split bind 1 only bind 0 remove bind o focus bind \^ resize
野良(?)パッケージのインストール †
Dropbox †
- https://www.dropbox.com/downloading の "Can I run Dropbox on a Linux server?" の項にある、CLI scriptのリンクからdropbox.pyをダウンロード。
- dropbox.pyをパスの通るところに"dropbox"の名前で置き、実行権限を与える。
- CLIからインストール。
$ dropbox start -i
GDM2Setup †
- gdm ver 2.xのためのコンフィグツール。
- GDM2SetupのPPAをソフトウェアソースに追加する。
- で、インストール
$ sudo aptitude install python-gdm2setup
Tor †
- ネットワーク上の経路情報を匿名化させるためのデーモン"Tor"。
- Debian, Ubnutu向けインストール解説ページの、"Option Two"を行う。
- 以下の一行を書いたファイルを/etc/apt/sources.list.d/tor.listとして作成
deb http://deb.torproject.org/torproject.org lucid main
- gpgキーをインストール。
$ gpg --keyserver keys.gnupg.net --recv 886DDD89 $ gpg --export A3C4F0F979CAA22CDBA8F512EE8CBC9E886DDD89 | sudo apt-key add -
- torをインストール。
$ sudo apt-get update $ sudo apt-get install tor tor-geoipdb
- Running the Tor client on Linux/BSD/UnixのページのStep Two: Install Polipo for Web Browsingにある"Polipo configuration for Tor"をダウンロードし、/etc/polipo/configとして保存する。
- Torとpolipoは必要な時に立ち上げればいいので、起動時に勝手に立ち上がらないように設定しておく。
$ mv /etc/rc2.d $ sudo mv S20polipo K80polipo $ sudo mv S20tor K80tor
- torとpolipoを再起動。
$ sudo service polipo retstart $ sudo service tor restart
- 以下のコマンドでtorとpolipoの待ち受けポートが分かる。
$ sudo netstat -lnotup | egrep "tor|polipo"
- ポートが分かったら、ブラウザのプロキシ設定を以下のようにする。プロキシホストは全て"localhost"。
HTTPプロキシ (polipoのポート) SSLプロキシ (polipoのポート) SOCKSホスト (torのポート) SOCKS v5を選択 - 設定ができたらTor detectorにアクセスして、ちゃんとtorが使えているか確認する。
Wacom Bamboo Pen and Touch (CTH-460)を使う †
ついカッとなってペンタブレットを買ってしまったのでUbuntuで使えるように設定する。
PPAからドライバをインストールする (2011/03/27追記) †
CTH-460ペンタブレットのドライバはカーネルモジュールとXドライバの2段構成になっている。 この二つのバージョンに整合性がとれていない(例えば、どちらかのバージョンがやたら新しい)とうまく動かないことがあるので、 なるべく同時期にリリースされたバージョンの組み合わせを使うのが重要。
両方いっぺんに導入するなら、PPAからドライバパッケージを入れるのが手っ取り早い。
- https://launchpad.net/~doctormo/+archive/wacom-plus のPPAを登録する。
- レポジトリ情報をアップデート
$ sudo aptitude update
- wacomカーネルモジュールをインストール
$ sudo aptitude install wacom-dkms
- wacom Xドライバをアップデート
$ sudo aptitude safe-upgrade
- 普通はこれでPPAからXドライバが更新されるはず。何も起こらなければ手動でインストールしてみる。
$ sudo aptitude install xserver-xorg-input-wacom
- 普通はこれでPPAからXドライバが更新されるはず。何も起こらなければ手動でインストールしてみる。
- 少なくともこれを書いた時点では、PPAから導入されるxserver-xorg-input-wacomパッケージにはXorgのコンフィグファイルが付属していない。
よって自分で作る。
- 参考: http://ubuntuforums.org/showpost.php?p=9496609&postcount=1
- /usr/lib/X11/xorg.conf.d/50-mywacom.conf を以下の内容で作成する。
- 自分は最初、"10-mywacom.conf"で作成したが、そうするとパッドデバイスのドライバにsynapticsが使われてしまった。
多分、ドライバ設定の優先度の問題なのだろう。
Section "InputClass" Identifier "Wacom class" # WALTOP needs a patched kernel driver, that isn't in mainline lk yet, # so for now just let it fall through and be picked up by evdev instead. # MatchProduct "Wacom|WALTOP|WACOM" MatchProduct "Wacom|WACOM" MatchDevicePath "/dev/input/event*" Driver "wacom" EndSection Section "InputClass" Identifier "Wacom serial class" MatchProduct "Serial Wacom Tablet" Driver "wacom" Option "ForceDevice" "ISDV4" EndSection Section "InputClass" Identifier "Wacom serial class identifiers" MatchProduct "WACf|FUJ02e5|FUJ02e7" Driver "wacom" EndSection # N-Trig Duosense Electromagnetic Digitizer Section "InputClass" Identifier "Wacom N-Trig class" MatchProduct "HID 1b96:0001|N-Trig Pen" MatchDevicePath "/dev/input/event*" Driver "wacom" Option "Button2" "3" EndSection
- 一度再起動。(Xの再起動だけでもいいかもしれないけど、念のため)
$ sudo reboot
- で、タブレットをさせば認識されるはず。
$ xsetwacom --list devices
手動で最新のカーネルモジュールをインストール †
参考:
ペンタブレットは若干複雑で、カーネルレベルのドライバ(カーネルモジュール)とXorgのドライバの両方が必要となる。 Ubuntu 10.04では、Xorgのドライバはxserver-xorg-input-wacom (1:0.10.5-0ubuntu4 (執筆時点))で、 これはCTH-460をサポートしているみたい。 ただ、デフォルトのカーネルモジュールが未サポートなので、こいつを開発元からインストールする。
- コンパイルに必要なパッケージをインストール
sudo apt-get install build-essential libx11-dev libxi-dev x11proto-input-dev xserver-xorg-dev tk8.4-dev tcl8.4-dev libncurses5-dev pkg-config linux-headers-generic
- 自分の環境では、pkg-configがないとconfigureが通らなかった。
- linux-headers-genericもカーネルモジュールのコンパイルに必要。generic以外のカーネル(PAEカーネルなど)を使っている場合はそれを指定する。バージョン番号を含まないパッケージ(常に最新バージョンのheadersに依存)をインストールするのが無難。
- linuxwacomのページから最新版のカーネルモジュールをダウンロードする。執筆時点では0.8.8-4が最新。
- 解凍して、configureして、makeする。
$ tar xjf linuxwacom-0.8.8-4.tar.bz2 $ cd linuxwacom-0.8.8-4 $ ./configure --enable-wacom $ make
- src/2.6.30/wacom.koをしかるべき場所にインストールする。一応、前のバージョンのカーネルモジュールのバックアップをとっておく。
$ cd /lib/modules/`uname -r`/kernel/drivers/input/tablet $ sudo mv wacom.ko wacom-orig.ko $ cd - $ sudo cp src/2.6.30/wacom.ko /lib/modules/`uname -r`/kernel/drivers/input/tablet/
- 念のためdepmod
$ sudo depmod -a
- あとはタブレットをホットプラグすれば勝手に認識されるはず。
この一連の作業はカーネルアップデートがあったらその都度実行しないといけないことに注意。
不具合とか、ちょっとした発見とか †
Firefoxがオフラインモードで起動する †
自分の環境が現在、NetworkManagerを利用せずにwvdialでPPP接続を行っているために発生する問題。 デフォルトではFirefoxはNetworkManagerに問い合わせてインターネットに接続されているかどうかを判断する。
about:configから、toolkit.networkmanager.disableをtrueにすればOK。
参考: http://kb.mozillazine.org/Toolkit.networkmanager.disable
Wanderlustでメッセージ開くことができない †
- wlパッケージ付属の.wl設定ファイルを使いまわすと、メッセージを見ようとするときに
byte-code: Wrong type argument: number-or-marker-p, (("-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-iso10646-1"))
というエラーが出る。これはX-faceとやらがなんかうまくいってないかららしい。よく分からないけど。 - とりあえず、x-face-elパッケージをインストールした上で、.wl設定ファイルサンプルの
;; X-Face を表示する
の数行下の(= emacs-major-version 21)
を(>= emacs-major-version 21)
に直せばOK。
EmacsでTakaoフォントを使うとフレーム幅がやたらでかい †
- 設定したフレーム幅のおよそ倍のサイズのフレーム幅になってしまうというバグ
- "設定幅を狙ったものの半分にすればいい"とも思ったが、shellモードなどで認識される画面幅が設定幅となるため、 例えばlsの結果が異様に縦長に表示されるという惨事が起こる。
- VLゴシックでは発生しない。
- 詳しい原理はよく分からないが、とにかく以下の手順で解消することができた。
- ~/.fonts.confを以下の内容で作成する。
<match target="font"> <test compare="contains" target="pattern" name="lang"> <string>zh-tw</string> <string>zh-cn</string> <string>ja</string> <string>ko</string> </test> <edit name="spacing"><int>0</int></edit> <edit name="globaladvance"><bool>false</bool></edit> </match>
- 以下を実行して変更を反映させる。(2010/10/30 追記) これ実行しなくても大丈夫みたいです。
$ fc-cache -f -v
- ~/.Xresourcesを以下の内容で作成する。(フォントサイズはお好みで)
Emacs.font: TakaoGothic-12:spacing=0
- 以下を実行して変更を反映させる。
$ xrdb -remove ~/.Xresources ; xrdb -merge ~/.Xresources
- 以上。フォントの設定は.emacsでは一切行わず、~/.Xresourcesにて設定する。
参考:
- http://garakuta.homelinux.org/~nosuke/diary/diary.html?y=2008&m=10&d=15&n=1#15-2
- http://d.hatena.ne.jp/curare/20090811/1249966864
- http://gihyo.jp/admin/serial/01/ubuntu-recipe/0039?page=2
- https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+source/emacs23/+bug/596423
LaTeXインストールパッケージの依存関係が不完全 †
latex-env-jaとlatex-extra-jaはdvipsk-jaとvfdata-morisawa5が存在しない関係で、デフォルトでは正常インストール不能。
前者のパッケージが後者に"依存"しているのではなく、"推奨"の関係なのでそれほど致命的ではないのかもしれない。
Shibataさんが、dvipsk-jaを提供するPPAを作ってくださったらしい。
このPPAを追加すれば、latex-env-jaとlatex-extra-jaをインストールできるようになる。
iBusの通知領域アイコンが日本語入力を有効にしても変化しない。 †
- 表題のとおり。
- https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+source/ibus/+bug/564034 で報告されている。
- 原因は分かっているみたいだが、Lucidで直されるかどうかは微妙。
anacronがちゃんと起動する †
- Karmicで問題になっていた、anacronが発動しない問題。 これはAC電源で動作しているデスクトップ機でなぜかコマンド"on_ac_power"が255を返すことが原因と言えるものだった。
- Lucidでも相変わらずon_ac_powerは255を返しているが、anacronはちゃんと発動するようになっている。素晴らしい。
xscreensaverで、OpenGLを使ったものを表示すると画面ロック解除のためのウィンドウが見えない †
- 表題のとおり。
- 見えないだけで、パスワードを入力すればちゃんとロック解除できる。
- Intelチップセットを使った別のマシンではちゃんと表示されたので、グラフィックチップ固有(自分の場合、Radeon HD 4200)の問題かも。厄介だなあ。
LaTeXが、なんか使えない †
今回もLaTeX環境のセットアップは結構トラブっているみたい。
を参考にすればなんとかなる。
HardyあたりのLaTeXパッケージはよくできてて、インストールしたら魔法のようにちゃんと使えたけど、 どうも最近はLaTeX関係だいたいうまくいかないなあ。 「誰か何とかしてくれー!」と思いはするものの、自分ではすぐにどうこうすることがもできないので、 偉そうなことは言えない。。
PostScriptで文字化け †
PostScriptで日本語を出力しようとしたら文字化けする…という問題。 ある意味毎度の話?
以下が参考になる。
- http://ubutun.blogspot.com/2010/06/pdvips-ptexlive-on-ubuntu-1004-32bit.html
- http://physics.s.chiba-u.ac.jp/~kurasawa/ubuntu.html#gs
fglrxドライバでカーネルアップデート時にDRIが無効化する †
これはバグというより自分の使い方に問題の一部があったようだ。
この問題は、自分の環境にlinux-headers-genericパッケージがインストールされていなかったせいで引き起こされていた模様。 この場合、カーネルアップデート時に最新バージョンのlinux-headers-(バージョン番号)-genericパッケージがインストールされない。 すると、DKMSがfglrx関連のカーネルモジュールの再構築に失敗してしまい、DRIが無効になる。
ではなぜlinux-headers-genericがインストールされていないのか? fglrxパッケージは"linux-headers | linux-headers-generic"に依存している。 自分の場合、Wacomのカーネルモジュールをインストールした時に、 当時の最新ヘッダであるlinux-headers-2.6.32-22-genericを手動でインストールしていた。 このパッケージはlinux-headersを提供している。 このため、linux-headers-genericなしでもfglrxの依存関係が充足してしまっていたようだ。
参考
- https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+source/jockey/+bug/550905l
- https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+bug/575997
上記のバグレポートではjockey ("ハードウェア・ドライバ")がlinux-headers-genericをインストールしないのはバグであるとしている。
NetworkManagerからPPPoEで接続すると特定のサイトで応答が帰ってこない †
"NetworkManagerからPPPoEで接続"というのは、 例えばフレッツ光の回線終端装置にUbuntu PCを直接接続している場合など。 この時、NetworkManagerの"DSL"接続機能を使うと一応接続できる。
- NetworkManagerのアイコンを右クリックして、"接続の編集"を選択。
- 下の図のようにプロバイダ情報を入力する。
- "全てのユーザーで有効"にチェックを入れておく。
こうすれば一応接続はできるようになるが、どうも特定のサイトで通信ができなくなる。
例えば、
- Ubuntu日本語フォーラム https://forums.ubuntulinux.jp/
- Excite http://www.excite.co.jp/
などをWebブラウザで開こうとすると、いつまで経ってもレスポンスが帰ってこない。
この場合、PPP通信インタフェースのMTUが正常に設定されていない可能性がある。 MTUはifconfigコマンドで確認、設定できる。
$ ifconfig ppp0 ppp0 Link encap:Point-to-Pointプロトコル inetアドレス:220.100.39.75 P-t-P:203.180.58.56 マスク:255.255.255.255 UP POINTOPOINT RUNNING NOARP MULTICAST MTU:1459 メトリック:1 RXパケット:859 エラー:0 損失:0 オーバラン:0 フレーム:0 TXパケット:849 エラー:0 損失:0 オーバラン:0 キャリア:0 衝突(Collisions):0 TXキュー長:3 RXバイト:419770 (419.7 KB) TXバイト:117289 (117.2 KB)
小さめのMTUを設定して、うまく通信できるか確認する。
$ sudo ifconfig ppp0 mtu 1420
これで通信できるなら、やはりMTUの設定がおかしかったせい。
では、起動時にMTUをどう設定するか? LucidのNetworkManagerでは、GUIからPPPインタフェースのMTUを設定できない。 そこで、設定ファイルを直にいじる。
いったんNetworkManagerの接続を切り、 /etc/NetworkManager/system-connectionsディレクトリ以下にそれぞれの接続別の設定ファイルがあるので、 DSL接続設定のファイルを管理者権限で開く。
[ppp] (中略) mtu=0 (以下略)
上のように、pppのMTU設定項目があるので、こいつを適当な値に書き換える。 その後、念のため再起動して、ちゃんとデフォルトでMTUが設定されているかifconfigで確認する。
デフォルトでMTUの設定がうまくいかないのはNetworkManagerのバグ、なのかな?