Wanderlustに関するメモ
- Wanderlustとは?
- ThunderbirdのメールデータをWanderlustに移行する
- .wl設定メモ
- SMTPサーバ設定例
- TLS/SSL周りでトラブったら
- 送信メールを既読メールとして保存する(Folder Carbon Copy)
- ドラフトを自動保存しない
- サマリのデフォルト表示をスレッドから逐次表示へ
- サマリ終了時に次のフォルダに移る動きを抑制
- サマリモードで難しいことは考えずに読み進める
- サマリモードに入った直後に最下部にカーソルを移動する
- 転送時の件名プレフィクスを設定する
- サマリラインの設定(お好みで)
- 署名をメッセージの最後、添付ファイルや転送メッセージの前に挿入する
- 返信時のウィンドウを広くする
- 添付ファイルのデフォルトの保存先を設定
- 自分宛のメールに対する返信時に、To: Cc:フィールドに自分のアドレスを含めない
- メッセージバッファのヘッダ表示カスタマイズ
- サマリとメッセージのウィンドウサイズの比率を設定
- サマリの表示状況を更新する時のフック
- グローバルフラグの色とマークをカスタマイズ
- 日本語の添付ファイル名を読んだり書いたりできるようにする。
- ヘッダの省略表示をしない
- サマリ行を切り詰めない
- User-Agentヘッダを短くする
- HTMLメールを読めるようにする
- text/htmlよりもtext/plainを優先表示する。
- MHC
Wanderlustとは? †
WanderlustはEmacs上で動くメールクライアントソフトウェア。
- POP3, IMAPに対応。ニュースグループも読める。
- SSL, TLSによる暗号化通信ができる(SMTP, POP3, IMAPそれぞれ対応)
- gnutls-binパッケージが必要。
- メッセージのヘッダや本文で検索ができる(Thunderbirdに比べると、ちょっと遅いかな?)
- フィルタによるメッセージの振り分けが可能
- グローバルフラグ(Thunderbirdにおける"タグ"のような、任意文字列によるラベル)をメッセージにつけられる
- 定期的にサーバにアクセスして新規メールがないか確認できる
ThunderbirdのメールデータをWanderlustに移行する †
ThunderbirdとWanderlustではメールの格納の仕方が異なるため、変換する必要がある。 これには、mewに付属のプログラム"incm"を使うといい。
$ mkdir mew-bin $ aptitude download mew-bin $ dpkg-deb -x mew-bin*.deb mew-bin
としてパーケージを展開すれば、mew-bin/usr/bin/incmとしてゲットできる。
使い方は
$ incm -b -d mboxファイル -i 変換先のディレクトリ
筆者の場合、さらにWindowsでThunderbirdを使っていたころのメールデータが混ざっていたおかげで、 一部のメールファイルの改行コードがCR+LFになっていた。 こうなるとWanderlustで正しく認識できないようなので、dos2unixコマンドをかけておく。
参考: http://nabeo.blogspot.com/2007/10/thunderbirdwalnderlust-1.html
.wl設定メモ †
SMTPサーバ設定例 †
- TLSを使い、パスワード認証を行う場合
(setq wl-smtp-posting-server "mail.example.com") (setq wl-smtp-posting-port 587) ;; サブミッションポートを使う場合 (setq wl-smtp-posting-user "your_name") (setq wl-smtp-authenticate-type "plain") (setq wl-smtp-connection-type 'starttls) ;; "starttls"ではなく'starttlsでないといけない。。
TLS/SSL周りでトラブったら †
- とりあえず
ssl-program-name
とssl-program-arguments
をチェック。
送信メールを既読メールとして保存する(Folder Carbon Copy) †
(setq wl-fcc "+sent") (setq wl-fcc-force-as-read t)
ドラフトを自動保存しない †
(setq wl-auto-save-drafts-interval nil)
サマリのデフォルト表示をスレッドから逐次表示へ †
(setq wl-summary-default-view 'sequential)
サマリ終了時に次のフォルダに移る動きを抑制 †
(setq wl-summary-exit-next-move nil)
サマリモードで難しいことは考えずに読み進める †
(setq wl-summary-move-order nil)
サマリモードに入った直後に最下部にカーソルを移動する †
(add-hook 'wl-summary-prepared-hook 'wl-summary-display-bottom)
転送時の件名プレフィクスを設定する †
(setq wl-forward-subject-prefix "Fwd: ")
サマリラインの設定(お好みで) †
(setq wl-summary-line-format "%n%T%P%1@%Y/%M/%D(%W)%h:%m %t%[%17(%c %f%) %] %s") (setq wl-summary-showto-folder-regexp "^\\+sent$") ;; sentディレクトリでは差出人表示を宛先に差し替える
- サマリラインフォーマットの"%@"は、添付ファイルや転送メールに"@"マークをつけるというもの。
- 正確に言うと、Content-Typeフィールドがmultipart/mixedかどうかで判断している。
- そのため、以下の設定を行うなどして、elmo-msgdb-extra-fieldsに"content-type"が含まれるようにする必要がある。
(setq elmo-msgdb-extra-fields '("content-type") )
署名をメッセージの最後、添付ファイルや転送メッセージの前に挿入する †
- ~/Mail/signature.txtに保存した署名を挿入する。
;; 現在のパートの最後に指定したファイルを挿入するコンフィグ関数を定義。 (defun mywl-draft-config-sub-part-bottom-file (content) (goto-char (mime-edit-content-end)) (wl-draft-config-sub-file content) ) (add-to-list 'wl-draft-config-sub-func-alist '(part-bottom-file . mywl-draft-config-sub-part-bottom-file)) ;; 署名挿入テンプレートを定義する (setq wl-template-alist '( ;; 署名を自動的に挿入する。 ;; bottom-fileで挿入を行うと、転送する際に署名が転送メールのパートの最後に挿入される。 ;; それはまずいのでpart-bottomに挿入する。 ("default" (part-bottom-file . "~/Mail/signature.txt") ) ) ) ;; ドラフト作成時に予めテンプレートを適用する (add-hook 'wl-mail-setup-hook '(lambda () (unless wl-draft-reedit (wl-template-apply "default") ) ) )
返信時のウィンドウを広くする †
(setq wl-draft-reply-buffer-style 'full)
添付ファイルのデフォルトの保存先を設定 †
(setq mime-save-directory "~/dl/")
自分宛のメールに対する返信時に、To: Cc:フィールドに自分のアドレスを含めない †
(setq wl-draft-always-delete-myself t)
メッセージバッファのヘッダ表示カスタマイズ †
- 指定ヘッダ以外はデフォルトで隠しておく
;; 隠したいヘッダの設定 (setq wl-message-ignored-field-list '("^.*:") ) ;; 表示するヘッダの設定 ;; 'wl-message-ignored-field-list' より優先される (setq wl-message-visible-field-list '("^To:" "^From:" "^Date:" "^Cc:" "^Subject:" "^X-SC-.*:") )
サマリとメッセージのウィンドウサイズの比率を設定 †
(setq wl-message-window-size '(1 . 4))
サマリの表示状況を更新する時のフック †
(add-hook 'wl-summary-sync-updated-hook 'some-function)
グローバルフラグの色とマークをカスタマイズ †
(setq wl-summary-flag-alist '((important "purple") (register "red" "R") (transactions "green" "T") (presen_demo "orange" "P") ) )
日本語の添付ファイル名を読んだり書いたりできるようにする。 †
- 参考
- http://rally.jp/comp/archives/2006/10/wanderlust_2.php
- http://emacs-21.ki.nu/application/wl.html
- http://ubulog.blogspot.com/2008/02/emacsgmail.html
;; ファイル名が日本語の添付ファイルをデコードする [semi-gnus-ja: 4332] (eval-after-load "mime" '(defadvice mime-entity-filename (after eword-decode-for-broken-MUA activate) "Decode eworded file name for *BROKEN* MUA." (when (stringp ad-return-value) (setq ad-return-value (eword-decode-string ad-return-value t))))) ;; ファイル名が日本語の添付ファイルをエンコードする [semi-gnus-ja: 6046] (eval-after-load "std11" '(defadvice std11-wrap-as-quoted-string (before encode-string activate) "Encode a string." (require 'eword-encode) (ad-set-arg 0 (or (eword-encode-string (ad-get-arg 0)) "" )) ))
ヘッダの省略表示をしない †
(setq wl-message-use-header-narrowing nil)
サマリ行を切り詰めない †
(setq wl-summary-width nil)
User-Agentヘッダを短くする †
(setq wl-generate-mailer-string-function 'wl-generate-user-agent-string-1)
HTMLメールを読めるようにする †
- w3m-el-snapshotをインストールする。(Emacs23の場合)
$ sudo aptitude install w3m-el-snapshot
- で、以下を.wlに記述。
require 'w3m-load require 'mime-w3m
text/htmlよりもtext/plainを優先表示する。 †
(set-alist 'mime-view-type-subtype-score-alist '(text . html) 0)
MHC †
- Wanderlust(やMewなど)で動作するスケジュール管理プログラム
- メールの文面を解析してタスクを生成・登録する強力なテキスト分析機能を搭載
- 登録スケジュールはメールと同様のテキストフォーマットなので、サードパーティのプログラムで扱うのも簡単
- コマンドラインからスケジュールを閲覧するプログラムなども同梱されている